愛犬が変わるたった一つの方法

あなたが変われば愛犬が変わる。BSKが綴る「飼い主さん矯正マニュアル」

ドッグトレーナーさんってどうしてスゴイの!?どんな犬でもお利口になってしまうその「魔法」の正体とは?

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しつけ教室などで、とってもお利口なデモンストレーションの模範犬を見て「うちの子もあんな風におりこうだったらなぁ~((((o゚▽゚)o))) 」なんてうこと、ありますよね。

でも、ドッグトレーナーさんが扱うと、できないはずの“うちの子”が、なかなかのお利口犬になってしまい驚いた経験はありませんか?

そうなんです。

ドッグトレーナーさんには、リードを持つとまるで魔法のように犬たちがいうことを聞いてしまうナニカがあるんですよね。

ふつうの飼い主さんとドッグトレーナーとでは、一体何が違うというのでしょうか?

 

今回はその「魔法」の秘密に迫ります!

さらに、普通の飼い主さんがココに注意すれば、1歩魔法に近づくという秘訣もお伝えします。

 

飼い主さんとドックトレーナーの違い

 

人によって全く犬の態度が変わる。

そのワケは、ズバリ接し方に違いがあります。

 

トレーナーさんがリードを持つと魔法のように犬たちが言うことをきいてしまうのは、指示がとってもわかりやすいからなんです。

 

もちろんプロですから、動かし方や掛け声が手馴れていてわかりやすいということも十分にありますが、大きく飼い主さんと違うのは、徹底して一貫した接し方ができるから。

だからとても分かりやすいし、犬たちにしっかり届くんです。

 

中途半端な指示を出していませんか?

 

ふつうの飼い主さんを観察していると、どうしてもいろいろな面でルーズになりがちなんです。

例えば、一番よく使うであろう「来い」。

 

しつけ教室に行ったことがある人は「来い」をどのように習いましたか?

一度呼んだら確実に呼びよせる、来たら褒める

というように一連の動作として習うと思います。

 

名前を呼んで呼び戻すというシーンは普段の暮らしの中でも最もよくある場面だと思いますが、普段も同じようにやっているでしょうか?

「モモ~~~ッ!!(モモちゃんは他の事に夢中)・・・もう、何してるのかしら、全く・・・」

なんて、呼ぶだけ呼んで、 来なくても途中で呼ぶのをやめてしまったことはないですか?

自分が犬を探しに行ったり、または自分も何か違うことをしてしまいそのままになってしまったり、確実に来るまで呼ぶということを意外とおろそかにしています。

普段の暮らしの中で、こういうルーズさをかなりの確率で許してしまいがちなんです。 

 

その時によって態度が違うというのは的確な指示ではないので、とてもわかりにくく、しかも、そういう時ってあんまり気持ちが入っていないんですよね。

それが度重なれば犬たちも空気を読んで“なぁなぁ”になっていきます。

 

ドッグトレーナーの魔法に近づく秘訣

 

 そもそも、なぜしつけ教室に通ったり、しつけ本を読んだりして“しつけ”をするのでしょうか?

それは普段の生活でそれを活かし、共に暮らしやすくするためのはずです。

なので、トレーニングの時間だけよくできているけれど、普段はルーズでなぁなぁでは全く意味がないのです。

トレーニングの時間と普段の生活との境界線をなくすことが、ふつうの飼い主さんがドッグトレーナーの「魔法」に近づく秘訣です。

こうした一連の動作は、完璧にできるようになるまでやり続けることがとても大切なのです。

 

徹底してやり続けることのメリット

 

「でも、なんだか自宅でも訓練モードでいるみたいで、気が休まらないわ・・・」 と思う人もいるかもしれませんが、 愛犬の「呼ばれていったら褒めてもらえる、楽しい!」の期待を裏切らないということは、愛犬と信頼関係を築く上で大切なことです。

毎日の同じように繰り返すことのメリットは、愛犬がおりこうになる事はもちろんですが、信頼関係がしっかり築けることで絆も深まることと、飼い主さんの自信にもつながることだと思います。

いつもやっているからできるという強い信頼関係は、もしもの時やとっさの時にもとても役に立ちます。

他のことも、繰り返し頑張ればきっとできるようになるという前向きな気持ちを起こすことにも役立ち、愛犬と共にいろんなことにチャレンジしてみたいという意欲にもつながるかもしれませんね。

 

どんな犬も言うことを聞いてしまう「魔法」の正体は?

 

「来い」の場合なら、呼びっぱなしで確実に来させる前にやめない、呼ばれて来た時に褒めるまでを一連の流れとしてしっかりこなすように意識することができているか?

たったこれだけのことではありますが、これができているかできていないかが、飼い主さんとドッグトレーナーの大きな違いになるんです。

 

このように繰り返しの実績による「きっちりやらせる」という“覇気”や“気合い”のようなものが、犬たちをしっかりと従わなければならない気持ちにさせます。

口先だけで言葉を発して指示を出しているのではなく、気持ちが入っている。

一瞬で「キミのリーダー的存在だ」ということを雰囲気で伝えてしまうんですね。

 

というわけで、ドッグトレーナーさんがリードを持つとどんなワンちゃんも言うことを聞いてしまうという「魔法」の正体は、技術的的なテクニックだけでなく、普段とトレーニングの境界線がなく徹底して行うことができることや、自信から湧き上がる“覇気”や“気合い”、そして何より伝えようとする気持ち、と言えるようです。

 

言葉で会話ができない人と犬とのコミュニケーションは、気持ちによるものが大きいということです。

 

なので、愛犬をお利口にしたいと思うなら、まずはスワレや来いなどの簡単な基本のトレーニングを確実にこなすことを目標にするといいと思います。

これを機に、しつけ教室などトレーニング中だけではなく、自宅や散歩中など普段の生活でも同じように徹底できているか、しっかり気持ちが入っているかを意識しながら取り組んでみてくださいね。