愛犬が変わるたった一つの方法

あなたが変われば愛犬が変わる。BSKが綴る「飼い主さん矯正マニュアル」

意外と簡単!メリットいっぱいの愛犬の手作り食に挑戦してみよう

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愛犬の手作り食は栄養バランスが難しそうだし、手間もかかるしと敬遠している方もいらっしゃるかもしれませんが、実は手作り食って少しのコツがわかればそれほど難しくなく、そして体に良いこともたくさんあるのをご存知ですか?

今回は手作り食に興味がある方に分かりやすく、そのコツをお伝えしていきます。

 

 

手作り食が体にいいポイント5つ

ドッグフードは栄養バランスが整っていて犬にとって最適だと多くの方が考えていると思いますが、実はドッグフードと手作り食とどちらが優れているというものではなく、それぞれに違う良さがあるということをまずは理解しましょう。

1.鮮度はエネルギー源になる

手作り食のメリットは何といっても、鮮度です。

人間をふくめ動物(動く物)は、生きるためにエネルギーを必要とします。

栄養という物質面はもちろんエネルギー源になりますが、ホカホカした感じ・みずみずしい感じなど作りたてのごはんをおいしそうに感じるというような目には見えないけど確かに感じられるエネルギー(気)も、食材から気を養うと意味でとても重要なことです。

栄養バランスが整ったシリアルバーやダイエットドリンクだけをずっと食べ続けていてはなんとなく元気が出なそうな感じがする人は、この食材から頂くエネルギーのことがイメージできると思います。

2.安心安全な食材

ドッグフードの場合は加工品なのでどんなものを使っているのか、消費者にとって不透明なところがあり、そこに不安を抱いている方も多くいらっしゃることと思います。

しかし手作りならいつも自分が食べている食材を使うので、何を使うかを自分で決めることができるという安心感があります。

3.水分含有量が多く体のめぐりがよくなる

手作り食は何といっても水分含有量がとても多いです。

カリカリのドライフードは、常温で1か月もの長期保存ができるように基本的に水分量が少なく作られています。

人間の体の60%が水分だというのと同様に、手作りで使われる食材のほとんどが多くの水分を含んでいます。

さらに茹でたり煮たりして汁ごと与えるなら、飲料水だけでは摂ることができない水分量をたっぷり摂ることができます。

慢性的な皮膚トラブルや泌尿器科の疾患が、水分摂取量の不足によって難治化しているケースもあり、手作り食やドッグフードにトッピングをプラスするなどして水分摂取量を増やすことで劇的に快方に向かうことがあります。

4.水分量が多いとダイエット効果もある

水分が多いということはそのぶん身は少ないということでもあるので、同じ量のドッグフードに比べて水分摂取量の増加と相まってダイエットに効果が出ることも少なくありません。

フードをギリギリまで少なくするよりも、うまく手作り食を取り入れた方が満足感を損なうことなくダイエットに成功する事例も多くあります。

5.愛犬が喜ぶ

多くの場合、犬たちは手作りごはんを好んで食べます。

自分が作ったものを喜んで食べる姿を見ると幸せな気持ちになりますね。

 

手作り食の不安を解消

さて、実はよいところもいっぱいの手作り食ですが、とはいっても手作り食には不安もある方がいらっしゃると思います。

栄養バランスは大丈夫なのか、どんな食材がいいのかなどについての疑問にお答えします。 

栄養バランスは大丈夫なのか

おそらく手作り食において一番の不安はこれだと思います。

でも極端に量が少ない、長期間毎日同じキャベツとササミだけなどでない限り、実はそう簡単に栄養バランスを損なったり栄養失調になってしまう事はありません。

人間の毎日の食生活においても、厳密に総合栄養食並みの栄養管理をしなくても、適量を頂く・毎日同じものばかり食べないなど少し気をつけているだけで、多くの場合日常生活に支障が出ることはありません。

例えば災害に巻き込まれ救助された人が一時期な栄養失調状態になったとしても、適切な栄養管理をすれば短期間で元に戻ります。 

よほど極端でなければむしろ影響を及ぼすほうが難しいというくらい、動物の体はうまい具合に足りない栄養素を補充したり変換したりする機能によって恒常性を保つために働くようになっています。

与えてはダメな食材の考え方

以前から犬には良くないと言われているネギ類やチョコレート等は避ける食材ですが、ネットの情報を見ていると賛否あってあいまいなものもあり、混乱してしまう事もあるかもしれません。

体の働きを阻害などと詳しく書かれていると不安になってしまいますが、それが実際の体調に影響を与え病気の原因になるかどうかは、与える量によって決まります。

例えばキャベツに含まれるある成分が、なにか体の作用に影響があるとしましょう。

でも影響を与えるための量を摂るには一度にキャベツ1玉分食べる必要があるとしたら、キャベツを1度のごはんで与える分には問題ないということになります。

そういったものまで成分の作用というところだけを切り取って危険な可能性があるとしている情報も見かけます。

ただの水であっても一度に大量に飲んでしまえば、処理ができず死んでしまうほどの毒になり得ます。

昔、ネギの入ったみそ汁かけごはんを犬に与えていたのに不思議と大丈夫だったというのは、そのくらいの量であれば処理能力が働き許容範囲だったということです。

どの情報を見ても必ずダメとされているもの以外は、そのせいで体調不良になったり病気になってしまう事は考えにくいです。

塩分は大丈夫か

塩分は犬に良くないという話がありますが、全くダメだと恐れることはありません。

野生動物は良質な岩塩を舐めてミネラル補給をして体調不良を癒すこともあると言われています。

塩分に関しても他の食材と同じで一度に摂る量によります。

犬はもともと肉食系の動物ですが、通常動物の血液中の塩分濃度は約1%です。

コップ100㏄の水に塩1g入れて飲んでみてください。

かなりしょっぱいですが、捕食動物はその程度の塩分は許容範囲と言えます。

もし塩分が多めだったとしても、喉が渇いたという信号が送られて水を飲んで薄めるように体が働きますので、よほど毎日人間並みの味付けの食事を与え続けない限り、塩分過多によって病気になることはありません。

愛犬の手作り食の味付けは、基本的にお肉やお魚のだしで十分なので特に調味料で味付けする必要はありませんが、食欲によって良質なお味噌などを少し足してあげるなどしても問題ありません。

 手作り食のコツ

メリットと不安の解消をしたところで、実際にやってみたい方に向けて具体的な与え方についてお伝えします。

基本的には家族の食事のおすそ分けでその日のおかずに使った野菜・お肉やお魚・ご飯などを与えるのが、栄養の偏りも少なくなるのでおすすめです。

家族の食事の準備をするときに、愛犬用にも食材を少し切り分けてまとめておき、小鍋で煮るなどすると、意外と手間もかからず作ることができます。

できれば旬の食材を選ぶとなおよいです。
一番おいしい時期ですし、冬は体を温めるもの・夏は体を冷やすものなど、その時期の体に必要な働きがある食材が多いので飼い主さんと共に健康維持にも役立ちます。

与える量

まずはおおよその目分量でいいので、犬の頭の鉢の大きさ(帽子をかぶせた分くらいをイメージ)を1回分と考えてスタートします。

食材のバランスの基本

穀類(ご飯など):野菜類:肉や魚などの割合が1:1:1くらいになるようにすると、自然と栄養バランスが取れます。色のバランスがいいことも目安になりますし、ミネラルを含む海藻類を加えることもおすすめです。

毎回厳密でなくても、3日間くらいで総合してバランスがとれていればOKくらいな気持ちで取り組んでみてください。

家族の食事の準備をするときに、愛犬用にも食材を少し切り分けてまとめておき、小鍋で煮るなどすると、意外と手間もかからず作ることができます。

手作り食の注意点

最後に手作り食を与える場合の気をつけるポイントについてです。

野菜は細かくする

人も犬も食物繊維は消化できません。人はよく噛んで食べますが犬はほとんど噛まないので、あまり大きいと異物として吐き戻したり、下痢またはそのままの形で排泄されてしまい、栄養の吸収がしにくくなってしまうことがありますので、特に小型犬はなるべく細かく刻んで与えるようにしましょう。

※子犬はまだ消化機能が未発達な場合もあるので、野菜類を与えるのは生後6か月以降くらいから様子を見て与え始めるようにしましょう

体の変化を見て量の調整をする

これまでドッグフードしか与えていない場合、手作りにするとウンチの量や色、臭いなどにも当然変化が出ます。

あまりにゆるい・固いなどがあれば、食事の量を減らす・増やすなどして調整します。

3日~1週間くらいしたら体を触った感じのハリや上から見た時のくびれ具合や体重、食欲の様子や普段の行動の変化などをみて、今の食事の量が体にどのような影響があるかをチェックして、必要があれば食事の量を変えていきます。

その後も定期的にチェックしてその時期の食欲、運動量などに応じて食事の内容や量を見直してあげてください。

 

こう聞くと、なんだか少し面倒に感じるかもしれませんが、これはドッグフードでもまったく同じです。

毎日同じ量を量ってあげているだけだと、愛犬の代謝の変化などに気づいて対処するのが遅れて肥満にさせてしまったりします。

早く気付けばそれだけ解消も楽ですが、すっかり定着してからだとなかなか難しくなります。

ドッグフードであっても1か月~2か月に一度は給与量の見直しをすべきです。

 

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何でも食べられるようにしておくと安心

人間と暮らす犬は毎日決まって食事にありつくことができ、飢える心配はありません。

しかし、それはあくまでも平常時のことであり、例えば災害時にはいつもと同じ物を食べることができず、支給されたものを食べなくてもいけなくなるかもしれません。

そのような時のことを考えると、普段手作り食であってもドッグフードも食べられるようにしておく必要がありますし、ドッグフードの好き嫌いがある子は問題の原因を見極めてなるべくそれを治すべくトレーニングをする必要があるかもしれません。

 

また今のように人間の食糧や衛生用品が不足しているようなときには、当然ドッグフードも買占めが起きたり、輸入停止や製造停止などにより入手困難になるというケースも考えられます。

そんな時に事前に手作り食の知識があれば、気持ちを落ち着けて対処することもしやすくなります。

こうした点においても、日ごろから有事の時に愛犬の負担を少なくするための準備をしておくことが大事かと思います。

 

フード+トッピングからはじめてみるのも◎

 

一生同じドッグフードを喜んで食べる犬もいて、飼い主としてはありがたくもありますが、食事の彩り、楽しみという点において、手作り食というバリエーションがあることも愛犬にとっての豊かさや幸せのひとつになるかもしれません。

急に毎日手作り食にするのではなく、まずは週末など余裕がある時は手作り食にするのも良いと思います。

今、休校中の子どもたちと工作やお菓子作りをして楽しむ方も増えています。
愛犬の手作り食のレシピ本もたくさん出版されていて、驚くほどおいしそうで作り甲斐があるものが掲載されていますので、これを機に作ってみるのも楽しいかもしれません。

いきなり手作りはハードルが高いという方はトッピングから始めてみるのもおすすめです。

BSKではかねてからフード+トッピングを最高の食事として推奨しています。

 

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