愛犬の問題行動をなくすためにはしつけ教室に通わなければダメ?
これを読んだらこんなことがわかります!
- 誰でもできる!愛犬のリーダーになるための方法
- リーダーになるためにやることは意外とシンプル。
- 犬はリーダーのいうことを聞くことが大好き!
- ドッグトレーニングをするためにしつけ教室は必要か
- ドッグトレーニングに必要なものはやっぱり根気です!
前回、飼い主さんが愛犬のリーダーになることが、愛犬の本能からみると自然で、問題行動を改善するだけでなく心身の健康にも役立つというお話をしました。
では、リーダーになるというのはどういうことなのかをこの記事ではお伝えします。
誰でもできる!愛犬のリーダーになるための方法
「愛犬のリーダーになるって、どうすればいいかわからないよ」思った方も、そんなに難しいことではありませんからご安心ください。
オオカミの群れや犬同士のように、マズルに噛みつくとか、仰向けにするとか、格下の犬にマウンティングするとか、喉笛に食らいつくとか、そんな必要もありません。
もちろん、体罰方式の厳しいしつけなんかもしちゃダメですよ。
そんなことをしなくてもちゃんと飼い主をリーダーだと感じてくれる方法があります。
それが、ドッグトレーニング。
愛犬に対して、よく指示を出すということです。
命令をする、それに従うというカタチが日常的に効果的にできていれば、自然と愛犬は飼い主に従う姿勢になっていきます。無理なく上下関係が築かれていくのです。
リーダーになるためにやることは意外とシンプル。
飼い主さんがリーダーになるトレーニングといっても何も特別なことはありません。実は、スワレ、フセ、マテ、コイなどの基本の指示を、繰り返し毎日行うだけ。
もうすでにスワレくらいならできるというワンちゃんも多いと思います。その場合はステップ2として「よし!」と言われるまで座って待っていられることを目指しましょう。ステップ3では、どんな時でも言われたら絶対に座る というように、少しずつレベルアップしていくのです。
このように、指示を出す→従うの過程の中で、自然に「リーダーと従うもの」という関係が築かれていきます。
人間だって、友達以上恋人未満だと、はっきりしない関係性にヤキモキして食事も喉を通らないとか、仕事が手に付かないとか悩んでしまうけれど、どちらかはっきりしたらなんとなく安心ってありますよね?(笑)
犬たちも誰の言うことに従っていれば安心なのかがわかると落ち着くみたいです。不思議と全く関係がなさそうに見える問題行動や時には健康状態までも改善していくことが多いです。
犬はリーダーのいうことを聞くことが大好き!
犬とオオカミの大きな違いは、犬は使役することを目的に選択繁殖されてきた歴史があるというところです。
猟犬や牧羊犬、ガードドッグなど、リーダーに従うという性質を生かして様々な仕事をこなすために品種改良された犬が多く、今もその特性を生かして警察犬や盲導犬などの補助犬、災害救助犬として活躍している犬もいますね。
今その職業に就いていなくても、犬たちはリーダーに何か言われたことをこなすことに喜びを感じるようです。
こちらの動画をご覧になってみてください。
Useful Dog Tricks 3 performed by Jesse
この動画のジェシーくんも、すごくいきいきと仕事してます。 ジェシーくんが、なにか、ムリに体罰を与えられながら厳しく覚えさせられたようにはみえませんよね。
動画がうまく編集されているので、まるでジェシーくんが勝手に判断して家事のお手伝いをしているように見えますが、よく観ると飼い主さんが指示を出しているのをジェシーくんが聞いてやっているのがわかります。
飼い主さんに言われたことをやって褒められたりするのがうれしくて、ジェシーくんはどんどんお手伝いを覚えていったのだと思います。
これだけいろんなアイデアを考えて教えた飼い主さんは本当にすごいと思います!
これはあまりにレベルの高い例ですが、要するに「指示を出す、従う」の形ができると、問題行動に悩むことなく、人も犬も幸せに暮らせるようになるということを感じ取ってもらえれば充分です。
ドッグトレーニングをするためにしつけ教室は必要か
しつけ教室の良いところは、犬に何かを教える時のコツ(犬の動かし方や指示を出すタイミングなど)をプロに教えてもらえるところです。愛犬と共にレッスンに通うということは、なにより飼い主さん自身のモチベーションを保つためにも有意義だと思います。
でも、トレーニングはしつけ教室の時だけやっていてもダメ。目的はあくまであなたがリーダーになることですから、普段の暮らしの中で毎日日常のいろんな場面で繰り返し活用することがコツです。
スワレやフセ、来いなど基本のトレーニングをステップアップしながらやるだけなので、しつけ教室に通わなければトレーニングができないというわけではありません。ましてやトレーナーさんに丸投げしてしまっては、トレーナーさんがリーダーになってしまって飼い主さんの言うことは聞かないということにもなりかねません。
家族全員が愛犬としっかり関係作りをすることを目指して、自宅やお散歩のときに指示を出す練習を繰り返し行うことで自然と愛犬との良い関係が築けるようになっていきます。
ドッグトレーニングに必要なものはやっぱり根気です!
ジェシーくんも、スワレやフセやマテ、もってこいなど基本のしつけを何度も繰り返して飼い主さんとの関係性をしっかり築き、その上でいろいろな事を教えていったのだと思います。リーダーとのコミュニケーションだからこそ楽しく続けているんだと思います。
犬たちはものすごく空気を読むので、しつけ教室で飼い主さんが気合を入れている時やトレーナーさんに対してはいうことを聞きます。けれど日常では飼い主さんのなぁなぁな雰囲気を感じとって、いうことを聞かなかったりすることもよくあります。
シンプルなことをいかに毎日続けられるかという飼い主さんの根気が本当に必要なんです。
BSKのトレーニングにこれまで通った子の中には、最初は飼い主さんのいう事がきけない問題犬だった子もいましたが、楽しくレッスンすることで生き生きとトレーニングをするようになり、飼い主さんもその愛犬を見てどんどん変わっていきました。
そして、レッスンを卒業してからも自宅やお散歩中にコツコツと続けている人たちは、何年経っても愛犬とよい関係を築き、とても満足した幸せな暮らしをしていらっしゃるようです。
これを読んだあなたも日常での基本のトレーニングを繰り返し練習して、頼りがいのあるリーダーになってあげてくださいね。