愛犬のための健康法 「どんな食事か?」と同じくらい大切な〇〇を十分に与えていますか?
みなさんは、愛犬の健康作りというとどんなことを思い浮かべますか?
“食べるものが体を作っている”とよく言われますが、愛犬家の皆さんからの質問も「何を食べさせたら健康的なの?」というものが多く、健康作りにおいて最も大きな関心事は「良い食事」ではないでしょうか?
でも、あえてBSKは「食事よりも運動!」と 多くの人にお伝えしてきました。
あなたは十分な運動を愛犬に与えていますか?
今回は、BSK健康の4つの柱のひとつ「十分な運動」がどのように大切かをお話してみたいと思います。
運動が免疫機能を正常化する
運動による恩恵の中でまず取り上げたいことは 、自律神経のバランスが整い免疫機能が正常に働く体作りに役立つということです。
活動時に優位になる交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経、この2つの自律神経は、免疫機能と密接にかかわっています。
活動状態・緊張状態が続くことを一般的にストレス状態と言い、良くないことだといいますが、逆に家でじっとしすぎて刺激がないことも同じくらいよくないことなのです。
自律神経のバランスが取れていると免疫機能も正常に働くようになり、病気になりにくい体を作ることができます。
室内で暮らす現代犬たちは、自律神経のバランスが乱れやすく、副交感神経が優位になることによって起こりやすいアレルギーやアトピーなどの皮膚トラブルにかかりやすい傾向にあります。
外で思いっきり体を動かして走るということは、犬たちにとって自然な姿であり、免疫機能が正常に働き、抵抗力のある体を作ることにも役立つのです。
血行促進、筋肉量増加など運動には嬉しい効果がいっぱい
体を動かすことによって血液の循環がスムーズになります。
血液に乗って、酸素や栄養、免疫物質が体中をめぐっていますので、体中の隅々の細胞にまで必要なものを届け、異物への抵抗力を保つためには、血流をよくするということが健康の要になります。
血流がよくなるだけでなく、運動することによって摂取水分量も増え、排毒もスムーズになります。
体を動かすことによって、結果的に体全体のめぐりが整っていくことにつながります。
また筋肉量が増えると代謝が上がりますので、肥満防止にも役立ちます。
体力もつくので体が弱ったときに持ちこたえることができ、薬に頼りすぎなくても自分の力で病気を克服することができるようになります。
このように運動には様々な恩恵があり、本来持ち合わせている自然治癒の力を最大限に発揮することができるので、健康作りの基本としてとても重要なことなのです。
健康のために「十分な運動」を心がけよう
確かに良い食事を選ぶことは大切なことで、それが体の元になることも間違いありません。
でも、いくら良いものを食べたとしても、それが消化され、吸収されて、しっかり体中を巡らなければ、活かされることはありません。
『あえてBSKは「食事よりも運動!」と 多くの人にお伝えしてきました』と冒頭に書きましたが、これは運動に対する意識や関心が、食事に比べるとずいぶん低いと感じるからです。
実際にはどちらも同じくらい大切で、バランスよくその両輪が回っていることが健康の作りの基礎となります。
私たち人間にとって、自分の時間と身体を使って散歩の質を改善して一緒に動くことよりも、愛犬にどのドッグフードを与えるか、量はどうするかを考えることの方がずっと楽なことかもしれません。
でも、運動の重要性を理解し毎日たくさん遊んでくれる飼い主さんの愛犬たちは、ストレスも軽減されてより健康に恵まれるだけでなく、肥満防止に食事制限をする必要もなくおいしいものをたくさん食べることもできます。
ぜひこれからは、より良いフードを選ぶことと同じように、運動をベースとした健康管理の大切さも意識し、大切な愛犬にとっての幸せと健康作りを心がけてみてください。