あなたの家庭は大丈夫?!問題行動や不調の原因「愛犬の隠れストレス」とは
ストレスというと体罰や虐待などと捉えられがちで、可愛がってたっぷり愛情を注いでいる我が家には無縁と感じる方がほとんどだと思います。
でも実は室内飼い特有の過密な関係が意外なストレスを生んでいることがあります。
接する時間が多い分、ある意味犬たちは常に飼い主に振り回されているのです。
動物は違いによって危機管理をしています
自然界では、普段はしない物音、普段は見えないものが見える、またはいつもあるものがないなどの些細な変化が命の危険に直結します。
特に小鳥や小動物など体が小さく捕食される側の動物たちはより敏感に違いに気を配っている様子がうかがえます。
もちろん室内で人間と共に暮らす犬たちも本能的に普段からとても良く観察をしていて、飼い主の行動・言葉の違いにもとても敏感なのです。
接し方が毎回違うと混乱します
人間関係でも言えることですが、相手が動物であっても毎回同じように接してくれる相手に安心し、その積み重ねによって信頼関係を築いていくことができるのです。
飼い主側がなぁなぁになってしまっていて、犬たちは常に混乱状態にあるというケースも多く、これが飼い主が感じる愛犬の問題行動の原因となっています。
日々混乱した心理状態が慢性的に続くことはやはりストレスが蓄積されていくのです。
ドッグトレーナーがしつけ上手な理由
ドッグトレーナーさんが見事に犬のしつけができるのは、毎回徹底して同じ接し方ができるからです。
そうすることで信頼貯金がたまっていき、それを元にステップアップしながら一緒にできることを増やしていくのです。
ストレスは健康にも悪影響
ストレスは心に影響を与えるだけでなく、ダイレクトに体にも影響を与えることがわかっています。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れ、それが血流障害の原因となり体温の低下が起こり、体の各機能も正常に働けなくなってしまい病気になってしまうのだと言われています。
人間の場合も職場の就労状況や人間関係の悩みなどで長期間過度なストレス下にあると、体の機能が低下してしまいあらゆる病気にかかりやすくなってしまいますが、犬たちも同じようにストレスは健康に良くないのです。
信頼される飼い主になるために
昨日は叱られた行動が今日は叱られない
昨日は褒められた行動が今日は褒められない
愛犬に対して、そんな裏切りをしていませんか?
些細なことではありますが、ずっと一緒に暮らしていくからこそ同じ態度で接して信頼関係を築くことはとても大切なことなのです。
一緒にいる時間が長ければ長いほど丁寧に接することは難しくなりますが、あらためて普段の接し方に統一性があるかを振り返ってみて、ストレスフリーな信頼関係を築いていけるよう心掛けてみてください。