愛犬が変わるたった一つの方法

あなたが変われば愛犬が変わる。BSKが綴る「飼い主さん矯正マニュアル」

愛犬の運動不足解消が健康に不可欠な理由

このページは前回の続きです

dogbsk.hatenablog.com

 

前回のおさらい

愛犬の健康的な体作りのためには、

  1. 栄養が含まれバランスも取れたよい食事を与えること
  2. 胃腸の調子を整えてその栄養をしっかり消化吸収できる体にしておくこと
  3. 吸収された栄養が体内の各細胞にスムーズに配られるために、血流やリンパの流れをよくすること

この3つが必要不可欠なのです。

 

今回は3についてをもう少し深掘りしてみたいと思います。

現代犬は運動不足

3のために必要なことは、具体的には十分な運動です。

日本では大型犬は運動量が多く、小型犬はそれほど運動量は必要ないという認識がありますが、これは間違いです。

犬は匂いを嗅いで歩き回り、走る生き物で、小型犬も元をたどれば猟犬種や使役犬も多く、一日中野山を走れるポテンシャルがあります。

にもかかわらず、飼い主のペースでお散歩するだけというケースが多く、毎日散歩に連れ出さないというご家庭もあります。

四肢に力が入っていないひょろっとした子、または肥満気味の子が非常に多く、しっかりとした健康的な筋肉質の犬らしいスタイルの犬は少ないことからも、多くの飼い犬たちが慢性的な運動不足にあると考えられます。

運動のメリット

運動すると筋力がつくだけでなく、他にも様々な体に良いことがあります。

  • 肥満の予防・解消になる
  • 走ることによる振動は骨を丈夫にする働きがある
  • 心拍数が上がり血流がよくなることで、体中に酸素や栄養が届きやすくなる。
  • 冷えの改善になる
  • ストレス発散、気持ちもスッキリする
  • 自律神経のバランスが整い、ホルモンバランスなど体の機能の正常化を助ける

等、体調不良の改善に必要なことが運動することによって得ることができます。

逆を言えば、運動不足ではこれらの働きに変化が起き、様々な体調不良、病気の根本的な原因となりかねないということです。

効果的な運動の方法

犬たちが自然の中で自由にしている時は、たいてい地面や草などの匂いを嗅いで歩き回っていることが多いです。

この本能的な行動は、犬にとって刺激となり、程よい緊張とリラックスをもたらします。

歩くだけでなく思いっきり走るというのも体全体を使うことができるので運動による恩恵を最大限に得ることができ、心身にたまったものをスッキリ発散することもできます。

十分な運動をさせてあげるために、ロングリードの使い方を覚えたり、自由に走れるところを見つけて、ボール投げなど思いっきり走れる遊びを散歩の時間に取り入れるなどして、これまで以上に散歩にメリハリをつけるように心がけてみてください。

できればアスファルトではなく、草や土などを歩かせることが望ましいので、休日にはしっかり防虫対策をしてハイキングに出かけるなど、運動+自然とのふれあいを取り入れるのも、体力作りとストレス解消にもなり健康作りに役立ちます。

関節に負担の少なく運動量が高い水泳に挑戦するのもおすすめです。

根治が難しい皮膚病が治った話

BSKでは健康の4つの柱に沿って、多くの愛犬家の皆様へ愛犬の健康作りのアドバイスをしていますが、近年多いお悩みは皮膚疾患です。

BSKフードを食べていても、皮膚病がよくならないという犬ももちろんいますので、その場合は、毎日の散歩の中で30分~1時間、土や草の上で思いっきり走る運動を一か月やってみるようにお伝えしています。

できれば飼い主さんも一緒に、愛犬を呼び追いかけっこしながら楽しく楽しく一緒に走り回る。

毎日それをすることは正直大変かもしれませんが、それでも本当にできる限りやってみたところ、湿疹ができて痒がり毛も抜けてどうしても治らなかった皮膚トラブルが一か月できれいさっぱり解消したという方が何人もいらっしゃいます。

また、都会暮らしから田舎に転居して、自然の多いところでのんびり暮らすようになり、散歩コースも自然に恵まれたところで運動ができるようになったことでウソのように改善したという方も複数いらっしゃいます。

このことからも、よいフードを与えればいいという単純な話ではなく、様々な要因が重なって体調不良が起きていることを理解して、不足しているところを満たすことが改善の糸口になることがわかります。

飼い主さんも運動に参加しよう

犬と一緒に走ったりするのはすごく大変だと思いますが、思いっきり走ることはできないとしても、遊びに参加する気持ちで一緒に動いていると、飼い主さん自身もリフレッシュすることに気づかれると思います。

実は体調不良の犬と暮らす飼い主さんは、愛犬を何とかしたいという気持ちが強すぎて、知らず知らずのうちに愛犬にプレッシャーをかけてしまっていることがよくあります。

症状がよくならない焦りを抱えて毎日を過ごすことは、飼い主さんの心身にも悪影響を及ぼしますし、その気持ちを一心に受ける愛犬も、愛情以上に飼い主さんの心配な気持ちや必死さなどネガティブな気持ちを受け取ることとなります。

今日もかゆがっている、今日も毛が生えてこない、今日も与えたものを食べ残した・・・生死にかかわる病気ではなく、慢性的な疾患だと長期に渡ってこうした思いを向けられることになります。

もしご自身が家族に心配や不安な気持ちを毎日向けられて受け止めなければならない立場だったらどうでしょうか?

良くも悪くもあまりに気持ちが自分に向けられることは気持ちが安らぐことがなく、そのストレスが自律神経のバランスを崩し、体のめぐりを滞らせてしまったり、ホルモン異常をおこしてしまったりする原因になる事もあるのです。

できないこと、不足することに目を向けがちになってしまうところを、今一度愛犬ができること、持っているものに目を向けてみてください。

一緒に散歩できる喜びをあらためて実感してみるよい機会として、共に歩き、走り、遊び、楽しむことを積極的に取り入れていただきたいと思います。

飼い主と愛犬は一心同体のようで、飼い主さんの気持ちが変わっていくと、不思議と愛犬の調子も良くなることがとても多いです。

 

BSK流健康の4つの柱

BSKでは健康作りの4つの柱として次の4つをあげて「BSK流健康の4つの柱」と提唱し、すべてのサービスはこの4つの理念に沿って提供しています。

 

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  • よい食事
  • 十分な運動
  • 自然とのふれあい
  • 家族の絆

 

より詳しく知りたい方は 実店舗ブラックストリームケンネルのHPもご参照ください。

www.black-stream.com