お散歩で歩かない!困った時にすべき対処法2つ
うちの子、散歩のときにすぐ立ち止まっちゃって、歩かなくなっちゃうんです。
最近ダイエットするように獣医さんにも言われているのに、どうしようかと思ってるんです。
それはワガママで、試されています!
どこか具合が悪かったり、老犬で疲れてしまっていたりする場合はもちろん別ですが、こうしたお悩みを慢性的に抱いている場合は、愛犬のワガママです。
きっかけはお散歩のときに何か怖い思い、嫌な思いをしたことだったかもしれません。
でも、特定の場所や音を嫌がるなどではなく、日常的に何の関連性もなく立ち止まることが頻繁にあるようでしたら、要注意!
飼い主さんがどのくらい自分のいう事を聞いてくれるか試している可能性が大です。
あなたの態度を愛犬は見ている
こうして試されている時、どんな態度をとっていますか?
「もう~仕方ないわね、じゃ抱っこしてあげるから」
「そっちには行きたくないのね、じゃぁこっちに行きましょう」
これを続けていると、抱っこして欲しくなったら立ち止まる、違う方に行きたい時は立ち止まるという事を覚えてしまいます。
愛犬が主導権を握るようになってしまうと、他の場面でも主導権を握りたがるようになり、問題行動犬になってしまうこともあります。
抱っこがワガママを助長する
小型犬の飼い主さんは、普段から愛犬を抱っこすることが多いと思います。
こんな風に肩にかかるくらい高く抱っこしている人をよく見かけますが、実はこの抱き方はNG。
愛犬の甘えが助長していて、ワガママを言いやすい感じがしませんか?
犬に主導権がある状態になりやすい抱き方と言えます。
一方で、ドッグトレーナーや獣医さんやトリマーさんなどが、こんな感じで小脇に抱えるように抱いているのを見たことがあると思います。
少しコツがいりますが、体は保定されていてなおかつ足は宙ぶらりんなので、犬は自分の力で踏ん張ることもできず、諦めて人間に身を任せるしかありません。
同じ抱っこでも主導権が人間の方にあります。
歩きたくないとわがままを言っているのに加えて、愛犬に主導権のある抱き方をすることで、気も大きくなっていきワガママが加速してしまいます。
抱っこしていた愛犬が、手を出してきた人に突然噛みついてしまったなんてことにならないように、言いなり飼い主にならないようにしなくてはなりません。
お散歩で歩かない!解決法は?
今すぐダイエットの必要がなければ、なんとなくごまかしながらの散歩でどうにかなるかもしれませんが、実はお散歩で歩かないということはそれだけを切り離して考える問題ではありません。
愛犬との関係に何か根本的なズレが生じているサインでもあります。
気付いた今のうちに対策を練ることで、これから先の愛犬との暮らしがスムーズでより良いものになります。
解決法その1 威厳のある態度で接する
解決法としては、まず抱っこはしないこと。
場合によっては無理にでも引っぱって歩かせるくらいな気持ちで、お散歩の主導権は飼い主にあるということを忘れずにちょっと威厳のある態度で接することです。
自分が諦めて同調するのではなく、愛犬に諦めさせるという強い意志で望みましょう。
解決法その2 関係を見直す
ようするに根本にあるのは、今のあなたは頼りない、あなたとのお散歩がそれほど楽しくないということなのです。
犬たちにとって、家族の一員というのは人間が考える平等な立場というのとは少し違います。
頼りになるリーダーのような存在とそれに従うものという序列があって当たり前で、そこに安心感を覚えるようなところがあるのです。
愛犬のリーダーになり良い関係を築くためには、厳しい体罰などではなく、指示を出しいうことをきかせるドッグトレーニング(しつけ)が最も効果的です。
とにかく毎日、「スワレ」や「フセ」など基本のトレーニングを欠かさずすること。
とにかく指示を出して、できたら良く褒めることを日常のいろいろな場面で行うように心がけてください。
これを習慣にすることで、直接関係がなさそうな問題行動まですっかり直ってしまうくらい効果があります。
お散歩の時も、道中で基本のトレーニングを行ったり、リード分の長さで「来い」の練習をしたり、ただ歩くだけの単調な時間にしないことも、お散歩が楽しくなることに役立ちます。
リーダーとなら安心して一緒にいられる、何をしても楽しい。
そんな飼い主を目指しましょう。
前回、オヤツを使うしつけについての記事でも書きましたが、心で繋がる信頼関係を築くことを忘れないでください。
そうすることで、単なる上下関係を超えた絆を感じることができるようになると思います。
愛犬の心と体の健康のためにも、基本のトレーニングを習慣にしてくださいね。