【Q&A】BSKフードの子犬の給与量を教えて!


生後3ヶ月の子犬です。BSKフードに切り替えてみようと思っていますがフードの量は表の通りの量でいいのでしょうか?記載の量だと現在食べさせているパピーフードの三分の1の量になってしまいます。仔犬への1日の食事量を教えてください。
その子に合った量を見つけていきましょう!
BSKフードは子犬からシニアまで生涯同じものを与えていただけるフードです。
一般的なフードと製法が異なり、密度が濃く消化に優れているため栄養の吸収も高まる傾向にあるようなので、やや少なめの量で充分良い状態が保てるケースが多いです。
しかしおっしゃる通りに成長期は特に栄養が必要です。
「この月齢でこの体重ならこの量です」という具体的な数値があればわかりやすいのですが、大型犬と小型犬とでは成長スピードも全く違いますし、たとえ同じ時に生まれた兄弟で犬であっても食欲や成長具合はまったく違って、たくさん食べるから大きいというような単純なことでもありません。
今回は愛犬にちょうど良い量を決めていくコツをお伝えします。
ポイントは「必要な量は変わる」「その時にちょうど良い量を与える」ということです。
まずは移行期間を設けよう
毎日同じドッグフードを食べている犬たちは、主食フードの変化が胃や腸内の細菌バランスなどにもダイレクトに影響しやすいです。
生後6か月くらいまでは特に胃腸もデリケートですから、これまでのフードに新しいフードを混ぜる移行期間を設けることをおすすめします。
この移行期間中に今にちょうど良いおおよその量を見極めていくとよいと思います。
こちらも参考に!
適量を見極めるチェックポイントや注意点
最初はこれまで与えていたフードと新しいフードを混ぜて徐々に慣らしていきます。
総量はこれまで与えていた量と同じくらいになるように新フードを1/3くらいの割合で混ぜて与えてみましょう。
(1)まずは便の状態をチェック
便が柔らかすぎるようなら消化能力を超える量であることが考えられます。
給与量や割合などを見極めながら与える量を減らして様子をみます。
およそ3日~1週間くらいかけて徐々に新しいフードの割合を多くしていき、便の状態が落ち着く量を把握していきます。
生後6か月くらいまではおなかの状態を安定させることに専念することが生涯の健康、丈夫さにもかかわってきます。成犬ならなんてことない下痢も、体力がまだない子犬には大きなダメージになり脱水症状を起こしてしまうなど命にかかわることにもなりかねません。トッピングやサプリメント等も基本的には生後6か月を過ぎてから与えるようにしましょう。
(2)体型・体重のチェック
便の調子に問題がなく食欲もあるようでしたら育ちざかりの時期はウンチが柔らかくならない程度に食べたいだけ食べさせてあげてください。
でも、大きく育てたいからとたくさん食べさせすぎてウンチが柔らかくなってしまうようだと消化不良を起こしている兆しで、栄養を吸収できずに逆に体重が増えなくなってしまいます。
必ずフードの量を見極めるためにはウンチの状態の確認をしてください。
健康的な体つきとは?
成長期は体重がきちんと増えているかを確認することはとても大事ですが、必要な食事量は、単純に体重がどのくらいかだけでは測れず、運動量や筋肉量によっても必要量は変わります。たくさん運動するのに給与量通りに与えていては全然足りずに痩せていって育つことができなくなってしまう、逆にあまり動くことがないのでおなかも空かず少ししか食べないために育たないということもありますので、健康的に成長できるようにどのように生活するのがよいか総合的に見てあげることも大切です。

健康的で生き生きとした子犬は四肢が太くがっしりとしてしっかりと立っている印象で、肉質も張りがある状態です。
ひょろっとしているようなら、四肢が踏ん張れる安全なところで自由運動をさせるなどして運動量を増やし骨を支える筋肉をつけしっかりした体作りをしながら食事量も徐々に増やしていくようにするとよいと思います。
これは小型犬も大型犬も共通です。
成長期はフレキシブルに給与量の見直しを!
食事量を決めるときには、体重の増加、食欲や触った感じの肉付きなどを総合的にみながら柔軟に量を変化させ調整して、その子に合った量を見極めてあげてください。
体が大きくなっているのに与える量はそのままでは栄養不足になってしまいますから、基本的に体が大きくなっていく成長段階ではまだ食事量を控える必要はありません。
しかしある程度成長が止まってきてからも同じ量を与えていては肥満予備軍になってしまいますし、生後1年未満で避妊去勢手術をする場合もそのタイミングで給与量の見直しをする必要が出てきます。
成長期は特にこまめに給与量の見直しをして柔軟に変えていく心掛けがとても大切です。
上記ポイントを参考にして給与量をチェックする習慣をつけましょう。
生涯使えるスキルを子犬のうちから習慣に
日々のチェックによる給与量の見直しを定期的にする習慣をつけることは、成犬になってからの肥満防止や健康状態の変化の早期発見にも役立ちます。
私たちも「今日はたくさん運動したからたくさん食べてもいい」「食事量を変えていなくても年齢を重ねて痩せにくくなった」「夏はどうしても食欲が落ちて素麵しか食べたくない」「体がだるく食欲がわかない」など、その時々に様々な変化を感じ、食事の量や内容を変えて日々過ごしています。
それと同じく、犬たちも年齢・季節・体調など様々な要因で食欲や消化能力の変化が起こり必要な食事量が変わっても不思議なことではありません。
しかし、ドッグフードという便利な食事ゆえに同じ量を量って与え続けてしまう方がとても多く、愛犬の肥満や食欲不振などに悩む方も少なくありません。
犬たちは与えられたものを食べるしかないわけですが、その中で今日は食べ残した、今日はもっと食べたそうにしているというのは犬たちも日々の体調の変化によって食事量を調整していることの表れです。
毎日フードを計量するのは食事の様子の変化から体調や病気の兆候を発見しやすくするためや体型維持のために行っていることですが、ついその本質を忘れてルーティン化してしまいがちです。
ここでご案内した内容は、生涯にわたってどのフードにも言える給与量の決め方となります。愛犬の体の声にも耳を傾ける気持ちで、子犬の頃から習慣化して日々の健康管理に取り組んでいきましょう。
フードの給与量を決める時にまず必要なことについてはこちらもぜひ読んでみてください。
BSKではこれまでも給与量の決め方についてお伝えしております。