愛犬が変わるたった一つの方法

あなたが変われば愛犬が変わる。BSKが綴る「飼い主さん矯正マニュアル」

無駄吠えをなくしたい時に知ってほしいこと

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愛犬の悩みとして必ずあげられる「無駄吠え」

無駄吠えさえなけばなぁと思っている飼い主さんはとても多いと思います。

今回は犬が吠えることについて掘り下げ、犬が吠えることへの理解の大切さについて考えていきたいと思います。

犬は吠える生き物

無駄吠えをやめさせるしつけが最も難しいと言われます。

なぜなら、吠える犬に対して吠えないでほしいという願いはそもそも無理があるからです。

ワンワン吠える、クンクン鼻を鳴らすなど犬たちが声を出しているところを思い返してみてください。

一見騒がしく思えても、誰かに何かを伝えたり感情が高まってつい声が出てしまったりしていることがわかります。

鳴き声を出すということは感情の表現のひとつで、私たち人間が声を発し言葉を話すこととほとんど同じことです。

必ず理由があり、犬たちからすればどの場合も“無駄”ではなく、必要だから吠えています。

吠える・鳴くことによって自分を表現しているわけで、それをなくすことはできません。

無駄吠えがなかなか治らないと悩む飼い主さんには『無駄吠えゼロは目指さない』ということを念頭に置いていただき、その対処法や歩み寄りの限度などを見つけていただきたいと思います。

吠えるにも個体差がある

野生の犬は遠くの仲間とのコミュニケーション手段として声を出す必要もあり大きな声を出せる体を持っていますが、元々声が大きくリアクションが大きい人もいればあまり声に出さない人もいるように、犬も性格によって吠える度合いが違います。

確かにほとんど吠えない犬もいますが、基本的に犬は吠える生き物でそれを完全になくすことはできません。

吠えてコミュニケーションを取ることで目的が叶えられた経験があれば、次も吠えることは当たり前で、これをやめさせることは簡単なことではありません。

吠えない環境を作ること、吠え続けることなくある程度でやめさせられることなどを目指すことが現実的かと思われます。  

吠えている理由を丁寧に考える

吠えることには必ず理由があります。

もし無駄吠えを少しでも減らしたいと望むのであれば、犬たちの気持ちになって吠える理由を考えること、その時々にすべき対策を考えることが必要です。

「無駄吠え」とひとくくりにせず、今吠えている理由はなんだろうという理解の気持ちを持ち、可能であれば吠える原因を取り除くことで吠える機会を減らすことができます。

よくある吠えるシチュエーション

例えば、室内から窓の外を見て吠えているとしても、通行人に対しての警戒で吠えるケースもあれば、家族が帰宅するのを見つけて嬉しくて吠えるケースもあるかもしれません。

犬は元々外部に気を配り自分や仲間を守ろうとする性質を持っています。

その警戒心が強ければ立派な番犬になるわけですが、それを望まないのであれば窓から外が見える場所や高い場所から通行人を見下ろせる場所に犬が常にいられるようにすべきではありません。

飼い主からすれば吠えてうるさいことも、犬からすれば家族以外の怪しい者を大きな声で追い払って家族の安全を守る仕事を立派にこなしていると捉えているかもしれないのです。

飼い主が帰宅して吠えてしまうのは、小さな子どもがお父さんが帰宅して「わーい!おかえりなさ~~い!!」とはしゃいでいるのと同じ感覚なのかもしれませんね。

理解する姿勢なしには信頼関係は築けない

飼い主側に理解の気持ちがなく一方的に叱られるばかりでは、犬も飼い主を信頼することは難しくなってしまいます。

仲間を守るためにした行動に対して、仲間だと思っている者に懲罰を与えられるという謎の状況に犬が混乱しても不思議ではありません。

こうした理解不足の積み重ねによって孤独が募り、安心して暮らすことができず精神的に不安定になることが様々な問題行動の原因にもなります。

 

かといって肯定するばかりでは双方にとって快適な暮らしは叶えられず困るという人もいるでしょう。

無駄吠えをなくすということも信頼関係を築くという視点から見直し、原因に応じてどのような方針で接することが最適なのかをきちんと決めて、家族で同じ対応をするという目標設定をしてみてはいかがでしょうか。

愛犬の気持ちに寄り添い最適な対処を見つけよう

吠えることには原因があり、それは状況によってさまざまで最適な対処方法も違います。

それらを考える際には、犬の生態・習性や動物の行動学についてもヒントになるので専門家に学ぶ機会を作ることもおすすめです。

このブログでもたびたび取り上げていますので過去記事を読んでみると理解が深まると思います。

 

 【参考記事】

dogbsk.hatenablog.com

 

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